「中日3-4巨人」(3日、ナゴド) 極限まで研ぎ澄まされたサムライの集中力が、静かに周りの風景を消していく。まさに無の境地。その後に巨人・小笠原が記憶している映像は、割れんばかりの歓声の中に吸い込まれていく白球の軌跡、それだけだった。 「(感触も)全然分からないよ。本当に真っ白。無心というか集中していたというか…。何とかするというだけだった」 3-3で迎えた八回だ。マウンドには、昨季3打数3三振と苦手にする小林正が立った。だが、それさえも「気にしなかった」。そして体勢を崩されながら、カウント1-1からの外角スライダーを一閃(いっせん)。右翼席中段へと運ぶ決勝の17号ソロとなった。 苦しい勝負...