「阪神7-4巨人」(22日、甲子園) 火消しというよりは、止血に近かった。序盤早々の大量出血。わずかな処置の誤りは、そのまま惨敗に直結しかねない。しかし猛虎のブルペンには、この男がいる。こんな緊急事態を迅速かつ的確に収拾できるこの男、阿部がいるのだ。 「最高です」 移籍後初のお立ち台。この日の逆転劇の最大の立役者となった若き右腕は、スタンドを見上げながら満面の笑みを浮かべた。 二回までの惨敗ムードを、一瞬にして消し去った。三回からマウンドに上がると、4番・ラミレスから始まる中軸を緩急自在の投球で3人斬り。返す刀で四回も3者凡退に封じた。上園が二回までに43球を費やしたのに対し、阿部が三、四回...