「阪神7-4巨人」(22日、甲子園) 喜びは格別だった。自らを「守備の人」と表現する男が、バットでの活躍に心を揺らした。相手をゼロに抑えることにこだわる捕手・矢野にも、勝利を決定づける殊勲打は格別だった。「やっぱり、あのタイムリーはうれしかった。ゲームの中で効果的やったし、自分の中でも大きい」。笑顔の中身が充実していた。 五回だ。代打・桧山の内野ゴロで1点を勝ち越してなおも二死二、三塁。越智の146キロの高め直球を、詰まりながら中前へ運ぶ2点適時打。これで完全に形勢が逆転した。 捕手冥利(みょうり)につきる活躍だった。先発・上園が崩れ、二回までに4点のビハインドを背負う苦しい展開。矢野は三回...